2016年7月05日
竹炭の構造
竹炭は小さな孔が無数にあいているハニカム構造となっています。(マクロ管とミクロ管構造)
無数の孔の正体は、根から水分や養分を吸い上げる管が炭化収縮してできた細かい管です。
非常に目の細かい管を束ねたフィルターのような構造です。内部表面積は、竹炭1gあたり約300㎡にもなります。
(テニスコート程、竹炭1gで畳200畳分)
この微細管フィルターが竹炭のすばらしい特性の源です。また、竹炭は天日干しなどで吸着していたものを放出する
還元性をもっており、人工的に造られた活性炭との大きな違いがあります。
マクロ管とミクロ管について
マクロ管/孔径 : 10~40μm、ミクロ管/孔径 : 1~5nm
※ 単位説明 : 1μm=1000分の1ミリ、1nm=10億分の1ミリ
消臭効果、調湿特性 (吸着)
竹炭の微細管フィルターが空気中の汚れや臭いの元となる有機物を効果的に吸着します。また、シックハウス症候群の原因と言われる化学物質(ホルムアルデヒド)の除去にも有効です。また、空気中の湿度が高いときは湿気を吸収し、逆に湿度が低いときは放出する調湿効果にも優れています。
竹炭の吸着には2種類ある
竹炭の吸着には物理吸着と化学吸着があります。
物理吸着とは、加熱などで分子を分離する還元性があります。
化学吸着とは、酸素や水素などの化合物のイオン結合による吸着です。
ホルムアルデヒド除去有効体積
吸着試験の結果、5ppmという高濃度ホルムアルデヒドを、わずか
30分で 72% も除去するという即効性が確認されました。
2時間後には 84% も除去しました。
抗菌効果
竹炭のもつ抗菌効果は菌類の繁殖を抑制する抗菌抑制効果です。(殺菌・滅菌効果とは異なります)
なぜ、竹炭に抗菌抑制効果があるのでしょう?それはPH値と大きく関係があります。
竹炭をはじめ木炭のPH値は、弱アルカリ性~アルカリ性なのです。菌類は弱酸性を好みます。
ですからアルカリ性物質の環境下では菌類が繁殖することができない・・・だから抗菌抑制効果がある!ということなのです。
竹炭は他の木炭には含まれない活性珪酸ケイサンという強い抗菌力をもつ物質を含んでいます。
竹炭だけが含んでいる物質とその効果
生臭さを吸着分解竹炭には珪酸ケイサンと呼ばれる竹の成長過程で生成される物質が含まれており、
この珪酸というのは強い抗菌力をもっています。ですから腐敗臭や生臭さ(トリチルアミン)など雑菌の増殖による臭気の抑制に効果的です。
これは竹炭特有の効果です。
マイナスイオン効果
空気中にはマイナスとプラスのイオンが存在し、空気が汚れていて湿度が高いときはプラスが多く、
逆に空気が澄みきって湿度が低くすがすがしいときはマイナスが多くなる傾向にあります。
森林や滝の周辺などは空気イオン化現象によりマイナスイオンが多く存在しているといわれています。
竹炭はこのマイナスイオンを、空気イオン化現象という現象によって発生します。空気イオン化現象とは、
水分子が強制的に分離されるときにマイナスの電子を放出する現象のことです。
滝などでは水が高いところから落下して水分子が分離し、マイナスイオンを多く発生します。
また森林などでは、植物が呼吸することによって空気中の水分子を分離しマイナスイオンを発生します。
マイナスイオン発生装置の多くは、植物の呼吸に似た霧吹き方式でできています。
ご家庭にある霧吹きでも同じ現象が起こり多少なりともマイナスイオンは発生します。
では、なぜマイナスイオンが人体に良いと言われているのでしょうか?
人間の体をコントロールしているのは自律神経とホルモンです。
自律神経には交換神経と副交換神経があります。精神の興奮を高めようとするのが交換神経で、逆に穏やかにしようとするのが副交換神経です。
この2つの神経バランスが崩れると精神の不安定状態をもたらし、神経や筋肉などの生体組織へ悪影響を及ぼし、様々な慢性疾患が出てきます。
この自律神経などの神経伝達は超微弱な電気信号によって行われます。人体がプラスあるいはマイナスの電子に偏っていては、電気信号の伝達が円滑にいきません。プラスとマイナスが同数で配列よく並んでいる状態が最も円滑に電気信号が伝達されます。
ところが現代人の生活環境には、塵や埃、排気ガスなどプラスに帯電している電子が多く存在しています。人体もプラスに帯電していることが多いのです。マイナスイオンは、この生体組織を形成している細胞の膜電位に好影響を与え、神経伝達を円滑にし、細胞膜の物質交換を促進したり新陳代謝が活発になり自律神経の安定を促進します。
2016年7月5日
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